アンケート結果
■公共交通機関での移動・航空機乗り換え(「連れて行ってもらう」のではなく、自分で動き回れる力の育成)
「とてもためになった」- 100%
■グループ単位での活動(自分で考えて動き回る力の育成)
「とてもためになった」- 100%
■sim購入・換金を各自で行う活動
(将来海外に行った時に必ずやらなければならない知識の獲得)
「とてもためになった」- 100%
■概要
青森高校STAGE(Selective Training for Academic and Global Enlightenment)プログラム海外研修(シンガポール)は「海外で一人でも活動できる判断力と行動力の育成」を目標に掲げ、独自のプログラムで実施している。観光の要素をできるだけ排除し、研修に特化したものである。参加者は公共交通機関を用い、グループ単位でシンガポールの各所でリサーチ活動を行う。
この6日間で行動力の獲得はもとより「総合的な探究の時間」の研究テーマに直結したリサーチを行って研修を終了する。
大まかな日程は以下の通り。
1月6日
青森空港発~羽田空港~チャンギ空港着~ホテル
1月7日
アラブストリートでのリサーチ
リトルインディアでのリサーチ
Kampung Lorong Buangkokでのリサーチ※
マレーシアとの国境付近でのリサーチ※
スーパーマーケット視察
※豪雨により一部の生徒が翌日に実施。
1月8日
グループ毎フィールドワーク
マーライオンパーク見学
ベイフロントエリアでのリサーチ
1月9日
ナンヤン高校生徒との交流
チャイナタウンでのリサーチ
現地法人との意見交換
1月10日
シンガポール大学生との交流
オーチャードストリートでのリサーチ
フェアウェルディナー
チャンギ空港発
1月11日
羽田空港~青森空港
アンケート結果
■アラブストリートでの調査活動
「とてもためになった」- 100%
■リトルインディアでの調査活動
「とてもためになった」- 91.7%
「ためになった」- 8.3%
■Kampung Lorong での調査活動 (実施者のみ)
「とてもためになった」- 100%
■マレーシア国境での調査活動 (実施者のみ)
「とてもためになった」- 66.7%
「ためになった」- 33.3%
■チャイナタウンでの調査活動
「とてもためになった」- 91.7%
「ためになった」- 8.3%
■Missionの課題解決活動
「とてもためになった」- 100%
■HIS現地法人への訪問
「とてもためになった」- 100%
■Field Work
海外研修の全日程を通して、課題を解決していくField Workを実施した。今年度の参加者は12名だが、Flagshipチーム6名(インバウンド・県産品輸出・ブランディングを専門とする)と選抜チーム6名(少子高齢化に伴う労働力の減少と外国人との共生に関する研究を専門とする)で構成されている。
Flagshipチームは地元の企業と共同開発したアップルパイのサンプルに対する反応を調査した。これに加えて6日間で次の課題をクリアすることになっている。①旅行会社3社に行き、パンフレットを2種類ずつ入手し、どういうツアーが人気なのか聞き取る。②バス停の使いやすさ、施設の違いを日本と比較する。③ポップ・ポスター・値札の日本との違いを10コ発見する。④日本とは違うパッケージングの特徴を5つ調べ、理論にする。⑤お菓子等を試食し、日本との違いを見つける。⑥日本製品を扱う店の陳列の特徴を調べる。
選抜チームは次のMissionと自分の研究課題の両方を調査する。Missionは次の通り。①壁画が有名な所に行って10人にインタビューする。Q1どこから来たか、Q2現地の人なら→ (日本は単一民族だが)多文化共生についてどう思うか。観光客なら→シンガポールの魅力は何か。Q3 青森を知っているか?(できれば写真を見せて)②バス停5か所の写真を撮り、青森市のバス停との違いを発見する。③MRT駅と青森駅の施設上の大きな違いを3つ見つけて写真に収める。④タクシーに乗り、運転手さんと話し、Aシンガポールの魅力について、B困っていることを聞き出す。④ホーカーズに行き、食器を回収している高齢の方5人と話す。⑤多文化共生がうまくいっている例を3つ写真に収め、説明できるようにする。⑥表面的な良さ(一般的な評判や口コミ)とは別のシンガポールの一面を見つける。
いずれの活動も自分たちで行先を決め、公共交通機関を駆使してシンガポールを広範囲に移動して調査を行った。一日で27,000歩あるいた生徒もいる。市街地から最も遠い場所はマレーシアとの国境であり、シンガポールへの入国理由をインタビューした。調査の中で、多文化共生は積極的な融和というよりも、不必要に干渉しないことが大事であることなどを学んできた。
現地法人HISシンガポールでは、奥村さまからグローバル企業としての仕事の仕方、世界のトレンド等についてお話を伺った。
■南洋(ナンヤン)高級女子中学校訪問
全校朝会でゲストとして紹介してもらい、世話役の生徒(バディ)と一緒に2コマ授業(物理、社会、数学等・すべて英語による)を受けた。その後日本の文化紹介と自分の研究に関する説明、そして日本で流行っていることなどを、英語の時間帯・日本語の時間帯に分けて交流。活発なやり取りが行われた。また、先方の中学校2年生の英語力の高さに驚かされた。
アンケート結果
■ナンヤン高校訪問
「とてもためになった」- 100%
■シンガポール大学(NUS)訪問
NUS Center of Language Studiesの全面的な協力を得て、昨年5月に行われたむつ市主催のシンガポール大学生招聘事業で出会った大学生に再会。日本の文化や言語習得、マーケティング、ブランディング、異文化共生に関する情報交換を通して、多岐にわたる助言をいただいた。中にはDialect(方言:シングリッシュや津軽弁がこれにあたる)が聞き取りに及ぼす影響等、かなり踏み込んだ話に発展しているグループもあった。また、大学生は医学や数学を専攻する傍ら日本語を習得しているそうで、学び始めて1~2年でかなり流ちょうになっている。その裏には並々ならぬ努力(冬休みは1日6時間の学習)があることを知り、学習のよい刺激もいただいた。
アンケート結果
■シンガポール大学訪問
「とてもためになった」- 100%
■ミーティング
ほぼ毎日英語によるミーティングを行い、その日発見したことや学んだことを発表する。引率教員から「それで何が証明できるの?」「いったい何人にインタビューしたの?」などの厳しい指摘を受けて、ピリピリとした緊張感が漂う。本校の海外研修の大きな特徴であるが、これが学びの深化につながっている。最終日のFarewell Dinnerの企画と実施は生徒によるもので、ホテルの担当者と打ち合わせをしたうえで場所と予算を決定する。
毎年、現地法人のFifity-One Media Pte. Ltdの代表である飯田広助様からお話を伺っている。
アンケート結果
■Fifty-one Media. Pte, Ltdの方の講演会
「とてもためになった」- 100%
■Farewell Dinner企画・運営(該当者のみ)
「とてもためになった」- 100%
■その他
アラブストリート、リトルインディア、チャイナタウンではそれぞれ違った文化が前面に押し出されていること、民族による行動様式や文化の違いもその土地その土地で如実に現れていることなどに気付いた。リトルインディアでは中華系の民族はあまり見かけず、逆もまたしかりで民族間の交流が予想よりも盛んではないことも知った、と生徒は感想を述べる。一方でチャイナタウンにヒンズー教の有名な寺院があることも、生徒にとっては驚きだったようで、課題発見のよい場所となった。
ホテルのロビーではすきま時間を使ってプレゼンのリハーサルを行っている姿もよく見られた。休む暇もないくらい濃い研修となった。
■生徒の感想
私は研修を通して、英語に対する印象、精神面と行動力、考え方が変化しました。コミュニケーション力に自信がないまま応募した私は、今まで人見知りを言い訳にしてきました。しかし研修に行って「学ぶ」イメージが強かった英語をツールとして使う楽しさに気が付きました。インタビュー初日、積極性の欠如を感じ、仲間に感化されて行動すると、徐々に会話の広げ方が積極的になりました。グループでの活動報告ではいきいきと英語を話すことができ、伝えようとする力の大切さを学びました。言語について調査している私は、海外からの労働者や観光客に話を聞くと、英語とシングリッシュは発音やイントネーションに違いはあるものの、ほとんどの人がそれらをほぼ気にしていないことがわかりました。そこから、英語を話すうえで正しい発音や文法を使わなければならないという固定概念が払拭されました。日本人は英語を話せないのではなく、話さないことが大きな壁になっていると感じました。
グループでの調査では、最古の村(Kampung Lorong)や景観に興味を持った駅で降り、都市との相違点やインタビュー時に気を付けるべきこと、人の温かさを体感しました。それぞれの得意を生かして助け合い、気づけば知らない街をずんずん進んでいる私たちが居ました。
また、インタビューやミーティングを通して、今まで自分がどれほど守られていていて、置かれている環境に甘えていたかを痛感しました。多様性を表面的でしか考えていなかったこと、自分が暮らす環境は世界の中心ではないことを教わり、考え方を改めなければならないという課題が見つかりました。
これらは全て、自分たちで行動したからこそ得られた経験です。研修前は弱気だった自分が短期間で「成長した」と言えるようになれた事に幸せを感じます。十分な自信をつけるまで待つ前に行動した自分を誇りに思います。毎日アドバイスや考えをくれた11人の皆、私を変えてくださった當麻先生、相馬先生、関わってくださったすべての方々に感謝しています。同窓会後援会の皆様、この度は私たちのプログラムにご支援いただき誠に有難うございました。皆様のおかげで有意義な研修にすることができました。このようなプログラムに支援していただけたことを大変感謝しています。厚く御礼申し上げます。
■後輩へのメッセージ
絶対に応募することをおすすめします!修学旅行では体験できないことがたくさんあります。知らない土地でたくさんの人と話して海外の人の優しさや日本との違いに触れることができます。シングリッシュを聴くのに慣れると普段聴くアメリカやイギリス英語がとてもすんなりと聞こえるようになって嬉しいです。シンガポール研修はどのプログラムも濃い経験となるのでぜひ参加した方がいいです!
このSTAGEプログラム海外研修では多文化社会の中で人と繋がるという環境に身を置くことで、みなさんの将来への財産になると思います。日本という単一民族の社会に暮らす私たちは特に、シンガポールに行くことで日本と比較し、視野が格段に広がります。また、ただ観光するのではなく、人に話しかけることで調査する活動がかなり多く、またそれを発表する機会にも恵まれています。この調査から私は世界の広さ、人と繋がることの喜びや温かみを心の底から実感でき、一生忘れられない経験を得られました。通常の観光旅行では英語を使わなくてもなんとかなることが多かったり、生き方にまで影響することはあまりなかったりするものですが、このプログラムでは海外での紆余曲折を経て経験を自分の学びにすることが重視されているため、本当の意味での国際的な能力を高められます。 海外旅行経験等の有無には全く関わらず、ぜひ応募すべきプログラムです!
ぜひ応募するべきだと思います。単に海外に行く、英会話をするという経験だけではなく、自分自身の成長につながります。
応募するべきだと思います。最初は不安に思うことが多いけれど、調べたり周りの人に聞いたりするとなんとかなることが多かったし、自分たちだけの力で問題を解決できると達成感があってとても楽しくなりました。自分の殻を破るためのきっかけは日本で生活しているとそうそう多くはないのでとてもいい経験になると思います。
もし今、応募するかどうか悩んでいる方がいたら、絶対に応募してほしいです。それは、私自身がこの経験は一生の宝物だと思えたからです。リスニング力やスピーキング力に自信がなくて、他のメンバーとの差を感じて諦めようとしている方、或いは海外で自分たちで考えて行動することに不安を感じている方もいると思います。しかし、今行動しなければきっとこの先ずっと同じところに止まったままです。行ったもん勝ちです。もしかしたら初日に、他の子との差を大きく感じて、他の子を羨ましく思うかもしれません。壁にぶつかって自分が嫌になるかもしれません。しかし、それは初日だけです。私は2日目には、それが劣等感から自分への闘志に変わりました。この短期間で自分と仲間の成長を大きく感じられました。それがこのプログラムの醍醐味だと思っています。困ったときは仲間がいます。仲間がかけてくれる言葉が自分を成長させてくれます。それはただの慰めや同情ではありません。果敢に挑戦して、高め合ってください。とにかく、踏み出したあなたにしか見ることのできない景色が必ずあります。是非応募してみてください。応援しています。
私は、このプロジェクトに応募することが少し不安でした。 英語で会話が成立するのか、周りのレベルについていくことができるのか、とても悩んでいました。 しかし、現地での実践を通して研究を深められることや、海外の人と交流できることは滅多にないと思います。この機会を大切にしようと思い、参加しました。 自分達で一からアイデアを出すことは、本当に大変でした。 実際、計画通りにいったことは殆どありません。それでも立ち止まらず、どんどん新しいことに挑戦していく姿勢が重要です。 このプロジェクトを通して、最後までやり遂げることの楽しさや喜びを感じることができました。 やりたいことに向かって全力で励んでほしいです。 少しでも興味があったら、応募してみてください!!
少しでも自分の中で関心が湧いたら応募してみるべきだと思う。もちろん参加するに相当するほどの能力をつけるために日々の積み重ねは欠かさず行うようにするのが良いと思う。その上で恐怖心とかためらいはみんな少なからず持っているものだから、実際に現地に行くことができた人にしか感じれないリアルな部分や思い、経験をたくさんして現地の人たちから色んなことを学び、それらを日本に帰ってきて周りの人たちに教えてあげて欲しい。この経験は誰もができるわけではないということを心に留めてその時にしかできないことに全力でチャレンジしてきてほしい。自分を客観的に正面から見つめ直すことができるし、これからの将来につながる第一歩になると思う。後輩の活躍の報告が聞けることが楽しみです。
このプログラムは参加した方がいいと思います。自分の英語のスキルがないとか自信がないというような気持ちもある人もいるかと思いますが、帰ってきたら絶対に行ってよかったすごく良い経験だったと言えると思います。
海外に行くことに対して不安がある人もいると思います。私も研修の2日前くらいから、とても不安になり家でずっと狼狽えていましたが、行くと楽しいことの方が多かったですし、価値観が変わると言うのいうのはまさにこのことだと思うような経験ができました。もし少しでも興味がある人は絶対に参加するべきだと思います。
このプログラムは、本当に良い機会になるし貴重な体験ができるため本当に参加したもん勝ちだと思います。高校生のうちに様々な文化と多民族国家を体験できるかつ一人で海外に行けるようになるというという一石二鳥なプログラムです!絶対応募するべきです。
応募をとても強く勧めたいです。海外に行ったことがある人でも応募する価値が十分にあると思います。海外で行動する力をつけることがこの研修の目標の一つなので、もちろん海外で行動する力はとてもつきますが、それ以外にも色々な力や物が得られるはずです。シンガポールに行った後に日本で生活していると、今までは気づかなかったような様々なことに気づくようになり、日本にいるだけでは得られない新しい視点も持つことができました。自分で海外に行くことでも十分得られるものは多いかもしれませんが、それ以上にこの研修でないと得られないことの価値が大きいと思います。今回の研修の中で言えば、ナンヤン高校、NUSの生徒の方との交流などは、青高での研修だからこそできたものです。もちろん英語力も向上します。特に聞く力と読む力はとても鍛えられました。それから、月並みの言葉になるかもしれませんが、高校生の今、海外を一度経験しておくというのは、本当に大切で有意義な経験だということを身をもって実感しました。行って後悔することはないと思います、ぜひ挑戦してみてください。
この事業には積極的に応募してみるべきだと思う。学校生活や日常では絶対に得られないことがたくさん溢れている。シンガポールに限らず外国に訪れるとき、または日本に住んでいても、自分が外国人であり誰もが尊重されるべき個人であることを心に留めておくべきだと思う。