2年生全員(59グループ)がこれまでの探究学習の経過を発表しました。1年生は聞き手として研究の進め方、発表のしかたを学び、来年度からの本格的な検証・考察・まとめのステージにつなげます。
評価は本校のルーブリックに基づいてオンタイムで生徒が入力。自由記述の部分も含めて今後の研究の参考とします。
探究型学習を全校体制で開始してから7年がたちますが、発表者はもとより、聞き手としての資質の伸長に驚かされる回になりました(後述の生徒自由記述部分参照)。
なお、後半は青森中央学院大学の留学生9名を迎え、台湾ワシントン高校・シンガポールナンヤン高校をオンラインでつなぎ、パネルディスカッションを実施。日常生活の中にあるちょっとした文化の違いに驚く場面も見られました。
生徒アンケートの自由記述欄(抜粋)
【探究の過程について】
結果→考察→再実験という流れが主張の説得力を高めていて良かった
失敗した点を詳しく分析し次に活かしていていいと思った。
実験の振り返りで改善策を用意出来ていた
たくさんの案を出してから絞っていく過程が自分たちにも見えて良かった
自分たちのやりたいことが完成できなそうだから他の学年に引き継いでほしいと思っています。
一つの事件にこだわり続けられるのはすごいなと思った。
長期的な実験をしているのがすごい。長期間の検証だからこそ得られる結果も大事になると感じた。
さまざまな紆余曲折を経て高みを到達されたと実感した。
リサーチクエスチョンを二度重ねて検証していた点が良いと思いました。SDGSの目標項目と結びつけて検証や仮定を立てていたのが良いと思いました。
実験が完璧では無いことに注意しながら研究を重ねているところがすごい。
当初考えていた計画がうまくいかなくなった時でも視点を変えて研究を続けたところが参考になると感じました。
実験や考察の順序立てがしっかりしていた
1回目の実験で得られた結果から、新たな課題を設定し、検証していた。
前の世代から研究が受け継がれてれいて、良いなと思う。実現が難しそうでも、後輩に託すことで理想に近づけられる。
家庭科で習う内容と関連付けられるような話で、とても理解しやすかった。
実験の結果に少し食い違いがあったのがどうしてかを調べることが出来たらもっとよくなるなと思いました。
課題設定から実験に至るまでの過程が論理的で分かりやすかった。結果が主観的な気がしたので、カーテンのなびき具合を数値化してはどうか。
もともとのテーマからズレた話になっていたので、課題に合わせるべきだと思う。
【予備調査に関する感想】
背景調査が良かった
調べ段階のリサーチがよい
下調べが充実しているため検証さらには実現してくれそうな気配がして良かった。
先行研究を基に丁寧に実験を行なっていて分かりやすかった。
本当にやりたい実験を行うために予備実験を行う必要がある場合があるということを学べました。
実態調査からどんな理由があって給食が残されているのかを知り、かなり中学の時自分が思ったことに近かったので不思議と納得できた
海外との比較をしながら、法律なども調べていた。
【課題に関する感想】
あまり壮大なテーマはうまくいかないとアドバイスをいただきました。
焦点を絞って研究していて良いと思った。
課題がはっきりしていてわかりやすかった。
アンケート結果からどんどん課題を細かくしていっているのがいいと思いました。
得られた結果からさらに問題点を正確に捉えているのが良かった。
課題が明確で、やりたい事や提案したい事が分かりやすかった。
研究が実用可能で、学校だけでなく市内に拡大できそうなのがすごいと思った。
世の中の情勢によって研究のいく先が変わることがあるのだとわかった。
課題設定のための根拠が具体的に示されていてクリアだった。
外国人だけでなく、駅員の視点から対応マニュアルを作るという発想がすごいなと思いました。
独創的な研究テーマで高校生の自分としては1番面白かった。主人公席という概念を知れた。
課題はしっかり決めた方がいいとわかった
何を軸にしているのか、何を目的にしているのか不明瞭でした。
何が課題なのか分かりにくかった。
【仮説に関する感想】
課題設定から仮説の立て方が上手で、さすが先輩だなと思った。
仮説が二つありそれぞれについて研究しているのがよかった
仮説を立てて、実験をしていて良いと思いました。雨水の複数の活用法について検討していて良いと思いました。
仮説がとても論理的ですごく納得できました。
仮説と検証の関連性が高く、充実していたと思う。仮説に基づいた検証だったので説得力があった。
最初の仮説が潰れても自分たちができることを探していてすごいと思った思った。
結局は解説だけで仮説がなかった。
【検証に関する感想】
仮説検証がしっかり行われていて良かった。
とても分かりやすく、仮説をたてて実行し、改善するプロセスを参考にしたいと思います。
自ら検証してそこからの考察が分かりやすかったです。
独自の評価でいろいろな策を試していた。
考えられる案を多く出し、実際にできそうなものを深く考えているのが、実現に向かっていて良いと思った。
難しそうに見える問題を比較的調べやすいもので調べている点が良いと思う。
一般人が手がつけやすい内容で実験していて、展望なども含め勉強になりました。
かなり実用性の高い実験で,しかもかなり汎用性?将来性の高い事だったので,非常に素晴らしいと思いました。
さまざまな条件を設定しているのがよいと思った。
温度まで考えていて実験がしっかりしていた。
二段階で検証がされていて良かった。
検証のレベルが高くて聞いていて面白かった。
検証過程を細かく書いていたのが良かった。
検証の条件を細かいところまで揃えていたところ。
使った材料が、それぞれ明確な考えに基づいていた。
実験の比較対象が多かったのがよかった
対照実験を実施して、予想と比較しながら考察していた点が参考になった。
考察や結果を実現するための具体的な方法を挙げていて説得力がありました。
条件は全て揃える方がいいことがわかった。
経過観察をハッキリと変化が出るまで行い、増加した菌の量を工夫して測定していて自分も測定方法を見直さなければならないと思った。
前の結果を踏まえながら、新しい実験をしていたのが良かった。
実験の後に再実験をしていたのがとても説得力があり、結論が納得しやすかった。
実験結果を明確に数値化することで効果があることが分かった。
主観を数値化する実験の工夫がなされていて良いと思いました。
(研究テーマの)良い席、悪い席という感覚的なものを数値化し研究していてとても興味深かったです。
モノコック構造という調べた上で分かった構造を実験に利用していて、寒いという体感を温度という数値にしているのも具体的でわかりやすかった。
実践が難しいものにもかかわらず、実験と考察ができていて素晴らしかった。
3ヶ月に渡り検証して、的確なデータを取れているところが良いと思った。
自分たちで装置を作り,結果から考えられる原因をまとめていたことがいいと思いました。
身近な問題を解決するのは難しいと思うけれど、模型を使った実験をしているのがすごいと思いました。
断熱材に変わるものを実際に作り、それを実際にみせてくれたので、とてもわかりやすかった。
考えたり調査したりするだけでなく、自分達で理想の公園を作っているのが新鮮でした。また、ここで終わりではなくそれを市に紹介することで実現に近づきそうだなと思いました。
考えるだけで終わらず、事業立ち上げることが出来るくらい具体的に計画していた点。
家の模型を作って実験したのはとてもすごいなと思いました
実際に外部とコンタクトをとってインタビューされていたのが良かった。
生徒だけでなく企業へのアンケートもすることで、考察を深めていて良かった。
実際に文房具メーカー11社へ問い合わせるなどしていたので説得力のある内容で面白かったです。
左に指ぬきがあるクリアファイルやハンドカバーを自作していたり、それらを企業に対して実現可能か調査し、販売に向けての活動をしている点。
企業に実際に尋ねることで、実験が不可能ではないことを証明していて良いと思った。
工業高校に協力を依頼して積極的に実験していて素晴らしかったです。
机上の空論で終わらせないで、自分達で複数の絵本を作っていて良かった
実際に日本で働いている外国人の問題をよく把握し、セミナーを実施して、評価を得て改善していくサイクルが今後自分にも起きるのだとわかった。
Seminarで簡単な日本語を知るとともに、アンケートの結果から改善していることが特に良い点だと感じた。そのアンケートから文章を読みやすくするにはどうすれば良いかを考えてからセミナーを行い、のちのち使えるようなテキストを作成し、さまざまなことに配慮しながらセミナーを開催したのはすごいとも思いました。つねに改善点をみつけて、対象となる人たちの満足度を図りながら、需要のある本当に使える日本語を教えられているのが良いと思いました。
アーティストに協力を求めたのが独自性があって良かったと思う。
クラッシー株式会社に実際に意見を伝えて、機能改善をはかっていた点が参考になった。
実際にオンライン対談などをしていて、行動力が素晴らしいと思いました。
生徒指導部に提案書を提出したり、カンコーショップに取材に行ったりたくさん行動していてすごいなと思いました。
小学校に実際にアンケートをとり、結果からいじめに対する考え方の違いを考えている点
地元の人や、地域で活動している人の協力を得ることでできることが増えるのだなと思った。具体的な案があって見通しを持ちやすかった。
多くのアンケートを行なっていたため、説得力があった。
信用出来るアンケート結果を使っていたのが良かった。
あらかじめ結果を想定して調査を行うことが大切だと感じた。
文献を調べる、2年生全体にアンケートを取るなどの作業は重点的に行なっていたのか詳しくわかりやすかったが、結局は検証まで行きついていないように感じた
実験内容が細かく設定されていなかったように感じた。
【考察に関する感想】
考え方を学ぶいい機会になった。
考察がしっかり検証を踏まえられていて、良かった。
原因を詳しく述べ、そこから考察を深めているのが良かった。
論理的に考察されていたので説得力があった。
検証が様々な視点からの考察でよかった。「~だから~と考える。」という論理がよかった。
実験結果から歴史にも考察がされていてよかった
実験の結果と考察が結び付いていて良かった。
大学の研究とは違う実験にし、工夫していて良かったと思いました。
アンケート結果のみならず、言葉の定義にも立ち返って考えを深めていてよかったと思う。
定義をすることで目指す方向がはっきりすることもあるのだと思った。
アンケート内容を用いて具体的な数字的な根拠があったので分かりやすかった。
アンケート内容がはっきりしていて、考察に至るまでの理由がわかりやすかった。
失敗から、原因や改善策をたくさん考えていて、とても勉強になりました。
検証と考察が目的にあっていておもしろかった。今後の展望を現実的に考えているのがよかった。
検証にとどまらず、提案を上げているのが良いと思った。
政治的無関心の解決を探究するだけでなく、解決したあとのメリットなどと共に述べる事で主張に説得力を持たせていて良いと思いました。
予算を具体的に出しているのも分かりやすくていいなと思った。
具体的な方法・場所・資金等も考えていて良いと思った。
実験からわかった結果に対して、より良くするためのことまで提案しているのがいいと思いました。
それぞれの席を点数化したり、先生に調査して目的にあった席を考えていてよかったです
座席の良さという定義しにくいものを効果的な指標を使っていて、説得力がとてもあった。
緊張というのはとても主観的だが、LF/HF比で数値化されていて分かりやすかった。
リアルタイムで変わる情勢に対しても柔軟に考察されていてよかった。
新たな制度によって生じると考えられる問題に対しても調査、解決策の検討をすすめていて、先を見越していたと思う。
おにぎりの包装として適しているものがラップであると言う結論までの根拠が明白であったことがすごいと感じた。
研究においての判断基準のための定義づけの必要性が参考になった。
アンケート結果の理由のより多くをもとに考察をしていてわかりやすかったです。
実験を実際にやっていて素晴らしかった。考察を深めればとてもよくなりそうだと思った。
時間があれば行う予定だった実験についてもう少し詳しく知りたいです。
地方の経済に占める観光業の割合について教えて頂けないでしょうか。
明るさは明度だけの明るさですか。それとも彩度も関係ありますか(少し黄色っぽい光など)。
今回は、短期的な集中に対する色が及ぼす影響といった感じでしたが、長期的な集中ではどうなるのでしょうか?
意識改革について、具体的にはどのようなことをするのか知りたいと思いました。
投票したいなと思える人がいない時はどうしたらいいんだろうと思いました。
もっと細かい時間ごとに検証しなかったのはなぜですか?
同じ実験を2,3回行ったら違う結果になってしまいそうだと思いました。
他にも菌の繁殖を抑える包装物がないかや、菌の種類、繁殖の仕組みが気になった。
実験器具に蓋が出来ればもっと正確な結果が得られたのかなと思う。
高さ以外の要素も考えられるな、と思った。材質、傾斜など。
実験2でなぜ3で割りきれない17人で実験をしたのか。条件を揃えるには18人など3で割りきれる人数にすべきだと思った。
なぜ調査段階で男女を分けて考えているのか?
非認知的能力はどのようにして測るものなのか?高い、低いの判断基準を知りたいです。
点数のみの比較だと、テストの難易度によって変わるため、偏差値など他の比較方法も使用してほしかった。
学習方法の効率を問うために教科をかえるなら、対象の人を増やして多くの研究結果を得るべきだと思った。
小テストの点で評価するにはテスト毎の平均点や個人の得意・苦手なども関係するので、もっとたくさんの人のデータが欲しいと思った。
趣旨は分かりましたが、LGBTQ+の理解を広める具体的な方法は何ですか?
アンケート結果の「気にしない」の60パーセントには疑問の余地がある。
アンケートの回答率次第では、もう少し話を発展できたと思う。同じQE班で、(投票に関するアンケートの)回答率も聞いたことがあるけど、回答率が低かった覚えがある。それこそが政治的無関心の事実ではないか。
若者の投票率の低さとその影響については詳しく知ることが出来たが、実際にこの政治的無関心を解消する解決策が示されていなかった点が残念だった。模擬選挙などを行なった事のある学生が将来実際に投票に行ったのかなどのデータも気になった。
成績が良い学校と制服自由化を行なっている学校はあくまで相関関係であるため、その因果関係と断定する根拠を教えてください。
最初の課題設定から実際に作るところまではすごくよかったが、考察が物足りなかった。
課題設定、仮説立てまではすごくよかったが、結局何をしたかったのかがよくわからなかった。
考察が少し甘いかな?と思いました。
問題点は分かったがせめてもう少し考察が欲しかった
考察があまりなかったと思う。
先行事例の羅列であったように思われる。
研究か、と言われると怪しい部分があった。
【発表のしかたに関する感想】
最初の導入がうまくて発表を聞くことの抵抗感がなかった。
劇がリアルで身に覚えがあり、説得力がありました。
台本を読むのではなく、自分の言葉で話してる感じがしてすごいと思いました。
ハキハキ、目を見た話し方が格好良かった。
原稿を暗記していたところがとても良いと思った。
質問にスラスラ答えていて、ちゃんと研究したことが伺えた。
質問に答える時にただ質問されたことに答えるだけでなく、情報をプラスしていたので、面白かった。
シンキングタイムを設けたりして、発表もわかりやすく楽しく聞けた。
噛み砕いて話してくれたのでわかりやすかった。話し合いの時間を設けたり手を上げさせたりなど参加型の発表だったので印象に残った。
聞き手に問いを提起することが良いと思った
話す人のみ前に出て、話さない人は端にはけていて、発表に工夫がみられた。
呼びかけるなど聞き手を飽きさせなくしていて、自分達も取り入れたいと思った。
実際にサンプルを見せてくれて分かりやすかった。ジェンダーかるたで同性婚もかるたに入っていて、ジェンダー格差に寄り添っていると感じた。
リアルタイムで黒板を使って説明しているのがわかりやすくてすごいと思いました。
内容は少し難しい物ではあるが、誰もが理解できるように説明に工夫が施されていて、聞いていて楽しかった。
クイズなど、観客が楽しめる工夫があっていいと思いました。
画像、映像とわかりやすい説明を行なってくれて、発表内容が理解しやすかったです。
イラストを活用していて内容がわかりやすかった。
写真を提示することで、包装物による違いがわかりやすかった。
黒板の見え方の数値化の方法が独特だったが、数値化されていることでとても見やすかった。
アンケートの結果をまとめるのが上手だった。色々な素材で実験していて、結果からの反省検証の結果を数値で可視化していてわかりやすかった。
最終的に「提案」するという部分があると知った。参考になった。
アポをとって取材に行こうとしていた私達に、先輩方の先行事例で協力してくれた会社も頼ることもできるとアドバイスしてくださったので、活用したい。
失敗したことも具体的に説明していただいたことがありがたかった。
何度も実験を繰り返していたので説得力があった。失敗も教えてくださり、自分たちの時に気をつけるべきことを知ることができた。また、できなかった実験の紹介もしてくれて、とても面白そうだと感じた。
どういう経緯で調べたのかが分かりやすかった。
発表の原稿をあまり見ない方が伝わると思いました。
聞きやすかったが、原稿を読みすぎの感があった。
緊張するのは当たり前ですし、その気持ちもよくわかるのですがもう少しゆっくり、目線を上げて、発表した方いいかと思います。
話が所々で詰まっていたため、内容がなかなか入ってこない場面があった。
スライド操作でもたつかないためにスライドの枚数を少なくする、発表者の動きを一方通行にするなどの対策をすれば良いのかなと思いました。
全て英語で話していて、すごいと思った。英語で話した後に日本語で言ってもらえるともう少しわかりやすかった。